「好き」と「愛情」は何が違うの?違いと見分け方をわかりやすく!
- 2017/10/24
- 出会い
人の感情とは複雑なものです。
自分自身に向ける感情の他に人に向ける気持ちもまた複雑ですが、中でも「恋」や「愛」や「情」など誰かを特別に大切に思う気持ちは特に複雑。
これらの感情は人間の根源的なものである分、相手に向けるこの感情が「恋(好き)」なのか「愛」なのか「情」なのかわからなくなってしまうことも少なくありません。
それが男女の関係をこじれさせ、厄介なものにすることも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「恋(好き)」と「愛」と「情」の違いについて詳しくまとめてみました。
「好き」と「愛情」は何が違うの?と疑問に思っている方は是非参考にして下さい。
1.「恋(好き)」と「愛」と「情」とは?
まず「恋(好き)」というのは、実際に人を好きになった経験を振り返ればおわかりいただけると思いますが、その多くの感情が「相手に自分を大切に思って欲しい」「誰よりも身近にいてほしい」「自分だけのものになってほしい」など、自分の欲求や願望が全面に出るものです。
言い換えれば自分の感情が主となっている状態です。
一方、「愛」というのは「相手が幸せだと嬉しい」「相手が喜ぶことをしてあげたい」と、相手のことを真っ先に考えて自分に何ができるか?を考える心の状態といえるでしょう。
恋人間で自分が無理をしても恋人の希望をかなえてあげたいと思う気持ちを無理なく持つようになれば、それは恋(好き)から愛に昇華されたということ。
また親が子を思うように、見返りを求めないのも「愛」という感情の特長です。
次に「情」というのは、どちらかといえば上記の二つが対等の関係性で起こるものであるのに比べ、自分よりも下のものに対して感じる心の動きといえるでしょう。
「自分がいないとこの人は何もできないな」「この人はかわいそうだな」と思いやって何かしてあげようと思う気持ちであり、それは「同情」「憐憫」という言葉に置きかえることもできます。
このように「恋(好き)」「愛」「情」というのは似ているようで非なるものですが、ただ、一つ一つが独立して人の心に存在しているのではなく複雑に絡み合って人を動かすために、時に人は相手に向ける自分の感情が一体どれが主体なのかがわからなくなって迷ってしまうのです。
2.見分け方
それでは次に「恋(好き)」と「愛」と「情」の見分け方についてみていきましょう。
単純にざっくり分けると、「一緒にいて楽しい・充実感や満足感を感じられる」「将来を一緒に考えたい」「お互いに成長していきたい」など、共に在ることで幸福感を感じることができ、未来へベクトルを向けられるのが「恋(好き)」や「愛」です。
また、自分の気持ちや希望を犠牲にしても相手の幸せを願うことが出来るならそれは「恋(好き)」ではなく「愛」といえるでしょう。
しかし「情」の場合、「仕方がないなぁ」という気持ちが強いため、その人と一緒にいても特に気持ちが昂ることもなく、幸せを感じることもなく、ただ淡々と義務感すら感じている状態。
その相手と二人で未来を考えることもなく、みているのは目の前の現実だけ。
また「自分ができるのはここまで」いうボーダーラインが確実にみえる場合も「情」ということでしょう。
3.恋愛では「情」がやっかい
「恋(好き)」は二人の努力によって「愛」に昇華することもできますが、これらの気持ちを大事にしなければただの「情」になってしまうことも珍しくありません。
恋愛ではその「情」が非常に厄介です。
そのわけは、お互いに「恋(好き)」も「愛」も既に作ることができなくなっているのに、「情」があるせいでだらだらと付き合ってしまい、お互いがそれぞれ本当に幸せになるチャンスをつぶしあってしまうことになるケースが多々あるからです。
例えば、もう好きじゃないのに「情」があるせいで別れられない、見切りが付けられない…と同じところを延々とループするという泥沼に一度はまってしまう状態。
そうなるとそこから抜け出すには強い決意が必要です。
そもそも、「情」というのは上記でご紹介したように対等の関係では芽生えないものです。
「情があって別れられない」と自分で言っている時点で、その人を下に見ている・その人との未来は考えられないと言っているのと同じ。
それは相手にも失礼ですし、自分の価値を下げ未来の選択肢を狭めていることになるので、恋人とのつながりが「情」が主体と思ったのならなるべく早くきっぱりと関係を変えるようにしましょう。
まとめ
以上、「好き」と「愛情」の違いについてまとめてみました。
一見、同じようなものに見える「恋(好き)」「愛」「情」はこのように異なるものです。
しかし、それぞれが複雑に絡み合って人との間に生まれるものですから、人は悩み苦しむことになるのでしょう。
これって恋や愛?それとも情?と迷ったら、自分のためだけでなく相手のためにも、相手に向ける自分の感情を解きほぐして冷静に把握し、お互いにとってもっとも良い関係を築くようにしましょう。