「 いきなり結婚」のメリットとデメリット|賢い選択?それとも浅慮?
- 2017/4/12
- 結婚
最近、注目を集めているキーワードの一つが「いきなり結婚」。
その名の通り、恋愛や結納などの面倒くさい手間やステップをすっとばして、いきなり結婚するという新しい結婚スタイルです。
「いきなり結婚」を考えている人を「いきなり結婚族」と言い、じわじわとその数を増やしているのも特徴。
では、何故「いきなり結婚」を希望する方たちが急増しているのか?
そこで今回は、「いきなり結婚」のメリットとデメリットについてみていきましょう。
1.いきなり結婚って?
いきなり結婚は、片思いや見合いから告白・交際を経て結婚をするという従来の流れを大幅に短縮し、条件が合えばその相手をよく知らなくても結婚してしまおう!という、ある意味、豪快で大胆な結婚です。
恋愛や婚活を面倒臭いと思っている女性、あるいはとりあえず子供が産めるうちに条件に合った男性を見つけて子供だけは産んでおきたいという女性、コスパの良い結婚を望む女性など、いろんな目的や動機をもった女性が「いきなり結婚族」になるようです。
結婚に恋愛感情なんて不要、契約みたいなものとドライで割り切った考え方をしている方が多いのも特徴です。
2.いきなり結婚は見合い結婚の大幅短縮版?
相手のこともよく知らないまま一緒に人生を歩むなんて…という方も多いことでしょう。
しかし、「いきなり結婚」ほどそこに至る過程を省いてはいませんが同様のシステムの「見合い結婚」がちょっと昔の日本では主流だったことを考えるとそれほど不思議ではないかもしれません。
昔は、周りの人が適齢期の男性・女性の性格や家柄などを考慮してマッチングをし、当人同士に不満がなければ結婚するというカップルばかりがほとんど。
それでも離婚率がそれほど高くなかったのは、結婚をそういうものだと認識していた方が多かったからでしょう。
あるいは、生活や人生を共にする相手として今ほど恋愛感情を重視して選ばなかったという点や、夫婦となった相手との縁を大切にする考え方が定着していたという点、結婚もある意味「家のため」「生活のため」と割り切って考えていた点なども挙げられます。
もちろん、結婚してから始まる恋愛もあるという認識も。
それが戦後は恋愛結婚が主流となり、今に至ります。
が、考え方がまた戻り、再び見合い結婚の良さが評価され、その短縮版として「いきなり結婚」を考える人が増えています。
3.いきなり結婚のメリット
いきなり結婚のメリットとして挙げられるのが、
・割り切って条件だけでパートナー選びができるので、経済的・世間的に失敗しない結婚ができる ・最初から相手に期待をしていないので期待外れがない=理想と現実のギャップに苦しむことがないので、結婚生活が大幅に崩れることがない ・すぐに結婚するので恋愛にかかる精神的・肉体的・経済的なストレスやコストや時間をカットできる ・結婚後からお互いに関係を築くことができる |
などです。
いちいち恋をして、ドキドキしたり、デートしたり、焼きもちを焼いたりするのは面倒という女性、仕事が忙しくてそのあたりの手間や時間を省きたいという女性、結婚も契約とドライに考えている女性にとっては、お見合いのショートカット版ともいえる「いきなり結婚」はまさにうってつけといえるでしょう。
4.いきなり結婚のデメリット
しかし、やはり良いことばかりではありません。
「いきなり結婚」のデメリットとして、
・結婚後、生理的に受け付けない相手とわかった場合に改善の余地が少ない ・相手の家族や親せきとのつながりを築きにくい、問題のある親せきかどうかがわかりづらい ・こじれた時にベースとなる愛情や信頼感がないので修復しづらい |
など、未成熟な関係のまま結婚に至ることで、何か問題が起こった時にリカバリが難しい深刻な問題に発展しやすいというデメリットがあります。
まとめ
以上、「いきなり結婚」のメリットやデメリットを考察してみました。
いわば「いきなり結婚」は、準備運動や助走なしの長距離走に入るのと同じこと。
スタート(入籍)した後に、「ちょっと待って!」といっても走ることを簡単にやめることはできませんし、走るのをやめるとすれば離婚しかないというシビアな状況に自分を置くことになることを考えておいたほうが良いでしょう。
恋愛を面倒くさいと考えるか、相手や相手の家族等を知る「お試し期間」と考えるかはその人次第。
そんなものは不要と考える人も、「結婚」は人生を大きく左右する大きな出来事なので、「いきなり結婚」のメリット・デメリットを十分に考えた上で判断しましょう。
「いきなり結婚?なにそれ?簡単でいいな」とノリで突っ走ってしまうと、後で取返しが付かないことになりかねません。
「いきなり結婚」に続き、「いきなり離婚」にならないように気をつけてくださいね。