中絶をしたときの彼氏の気持ちと今後の向き合い方
- 2016/9/1
- 恋愛トラブル
付き合っている上で、直面する可能性があるのが妊娠です。
すでに結婚を視野にいれているカップルなら、妊娠をきっかけに結婚を早めるなどの方法がありますが、まだお互いに結婚をできるような状況でない場合は、泣く泣く中絶を選ばざるを得ないこともあります。
そんな辛い経験をしたあとの彼氏との今後の向き合い方を、彼氏の気持ちをふまえてみていきましょう。
1.彼氏の気持ちとのズレは必至
二人でとことん話し合った結果の中絶という選択。
仕方がなかったと諦めざるをえないけれど、どんなに話し合って納得したとしても必ず後悔は残ります。
また、そこで感じることが多いのが彼氏との気持ちのズレです。
自分は心も体もひどく傷ついたのに、彼氏はそれほど気にもしていないみたい。
生まれてくることができなかった赤ちゃんに対する感情が薄い。
中絶のことなど忘れたような無神経さが許せない。
二人の子どもだったのに、酷い。信じられない。
そんなふうに二重に傷つくことや不信感を感じることもあることでしょう。
しかし、女性は体内に赤ちゃんが宿った瞬間に母親の意識が芽生えるのに対し、男性は赤ちゃんを抱っこした時に父親の意識が芽生えるものといわれます。
特に妊娠初期で外側からは何の変化もないような時期には、男性にはなかなか自分の立場の変化を認識することが難しいのです。
そこを理解できず、「なんでそんなに平然としているの!?」と詰っても、二人の関係をさらにぎくしゃくさせるだけ。
二人の気持ちのズレは、体内で赤ちゃんの存在を実際に感じた女性とそうでない男性との違いと受け入れましょう。
2.彼氏の気持ちを想像する
次に、自分の気持ちは横に置き、彼氏の気持ちを考えてみましょう。
赤ちゃんを実際に感じることができなかった彼氏にとっては、正直な話、赤ちゃんのことよりも、目の前にいる「傷ついた彼女」「自分が傷つけてしまった彼女」のほうを優先して心配し、大事に思うことは当然です。
そんな苦しんでいる彼女をなんとか助けたくて、一生懸命明るく振る舞ったり、いつも通りにしようとしたり、旅行やプレゼントなどを考えたりする彼氏も多いことでしょう。
しかし、かえってそれがさらに彼女を追いつめ、「なんで?」「どうしてわかってくれないの?」という怒りやくやしさを加速させてしまうことがあります。
しかし、彼氏自身も責任感や罪悪感、自分のふがいなさ・くやしさを痛感していないわけはありません。ただそれを見せることで、彼女の負担になるのをおそれて、見せないように努力しているのです。
その彼氏の気持ちを汲んであげることが大事。
そして、一緒に次こそは二人の間に生まれた命を育てていける二人に成長することが大事なのだと考えるようにしましょう。
3.二人の関係を見直す
中絶によって、女性は心も体も非常に大きなダメージを受けています。
妊娠は二人の行為によるものなのでどちらにも責任がありますが、やはり生んであげられなかった自分を責めてしまう女性も多いことでしょう。
同時に「一緒に育てて行こう」と言ってくれなかった彼氏に対する不信感も根強く残っているはずです。
しかし、自分のことで二人がもめることは、生まれるはずだった赤ちゃんにとっては嬉しいことではないはず。
なぜ自分たちは授かった命を育てることが出来なかったのか、その理由を二人の関係からもう一度考えてみましょう。
そして次は同じことにならないよう二人が努力することが、赤ちゃんに報いる一つの方法といえます。
4.思いを伝える
男性である彼氏には、一度おなかに命を授かり、中絶した女性の気持ちは残念ながらしっかりと理解することは難しいはずです。
しかし、ここで「あなたにはわからない」と目の前でぴしゃりとドアを閉じてしまってはいけません。
彼氏は一生懸命ドアを叩いて、あなたと先に進もうとしているのです。
今後の二人のために大事なことは、自分の素直な気持ちを伝えること。
あれこれしてくれなくていい、気を遣ってくれなくていい。余計な言葉も要らない。ただそばに居てぎゅっと抱きしめていてほしい。
このように、自分がしてほしいことを彼氏に伝えるようにしましょう。
そうすることで、彼氏も本音や苦しい気持ちをあなたに話し、二人で共有し合えるようになるはずです。
まとめ
中絶という悲しい選択を選ばざるをえなかったのはだれの責任でもなく二人の責任です。
その出来事を乗り越え、二人で前に進むには、正直な気持ちを話し合うことがとても重要なのです。
そこで言葉を尽くさず、心の奥にいろんな気持ちを押し込めてしまうと、今後の二人の関係にとって非常に悪い影響を及ぼすことでしょう。
辛い時だからこそストレートに気持ちを伝えあい、この出来事を二人で背負っていくことが、なによりも生まれてくることができなかった赤ちゃんへの供養となるはずです。